薬剤師国家試験にも出題される放射性医薬品。PETやSPECTの検査のほか、治療で使われます。
放射性医薬品に用いられる核種の特徴
放射性医薬品の核種の特徴は、半減期が短いことと適当なエネルギーの放射線を放出することです!
半減期が短いと生体内から消失する時間も短くなるので、安全に使用することができます。
また、診断や治療においてもエネルギーが小さすぎたり、大きすぎたりすると、治療を行う患者さんだけでなく、周囲にも影響を与えてしまうため、注意が必要です。
適当なエネルギーの放出について
放射性医薬品は、診断薬と治療薬に分けられます。
診断薬は、放射線を追跡し、組織・臓器の異常を見つけます。
そのため、主にγ線放出核種(例えば、イオフルパン注射液)やβ⁺放出核種が使われます。
治療薬は、放射線によって病巣部に傷害を与えます。
そのため、主にα線放出核種やβ⁻放出核種を使われます。
代表的な放射性医薬品
フルデオキシグルコース(18F)注射液
用途は、診断薬です。(→β⁺放出核種:ゴロ VIPな良い古墳)
脳グルコース代謝機能、虚血性心疾患の診断、悪性腫瘍の診断に用いられます。特に重要なのは、PET検査での使用です。
- 悪性腫瘍と良性腫瘍の鑑別に用いられる!
- 撮像前後に排尿し、撮像まで安静にする。
- 静止画像を撮影する場合は、本剤を投与してからおおむね30~40分後
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