【薬学部コラム】薬学部の勉強は大変なのか

「薬学部に興味があるけど、入学してからの勉強ってどうなんだろう」
「単純に、薬学部について知りたい」
薬学部の事情について知りたい方は多いのではないでしょうか。
将来薬学部に入学したい、薬剤師になりたいという方のために、
地方国立大学を例に挙げ、薬学部の勉強について大変なのかを検証していきます。
この記事では、以下のポイントについて解説します。

  • 学年ごとの勉強内容
  • 薬学生の最大の山場

薬学部では、薬剤師免許を取得できる薬学科研究重視の創薬科学研究科があり、途中から変わるのでその点についても書いていきます。

学年ごとの勉強内容

【1年生】教養の勉強が中心

1年生は、他学部の学生と共に、専門分野とは別の一般教養を勉強します。
勉強内容としては、英語、第三外国語(例えばドイツ語、中国語)、経済、心理学などさまざまです。高校と違い、自分が興味のある授業を履修することができるので、積極的に取り組めます。

薬学部は理系であるため、高校の勉強からさらに発展した物理学、生物学、数学も勉強します。また、座学だけでなく、実習もあり、レポートを提出しなければなりません。

【2・3年生】薬学の知識をつめこむ

2・3年生では、専門科目である薬学について学びます。大学によって勉強する時期は変わると思いますが、薬理学、薬剤学など薬に関する勉強をします。1年生に引き続き、実習があります。

テストは、1年生の教養科目に比べると、1つの科目がとても重く、早めに対策しておかないと単位を落としてしまいます。ここで単位を落とし、留年する人が多いです。

【薬学科4年生】実習前の実務的な勉強も加わる

引き続き、薬学の勉強もありますが、4年生になると、5年生の実務実習にむけた勉強が始まります。実習に行くためには、全国の大学で共通して行われる薬学共用試験(CBT、OSCE)に合格しなければなりません。CBTに向けては、これまで学んだ知識を総復習し、OSCEに向けては、実習で行う患者応対、処方箋の聞き取りや薬の調剤(軟膏剤、散剤、水剤)などを勉強します。
薬学共用試験の合格率は、毎年95%はほとんど超えており、大学のテストに比べて簡単です。

【創薬科学科4年生】1年のほとんどが研究室

創薬科学科は、3年生までにしっかり単位を取ってあれば、研究室に通う日々となります。
配属される研究室によって、大変さが変わってきます。

【5年生】実習と研究室

5年生になると、薬局実習と病院実習があります。
実習は、期間ごとに1期2期、2期3期、3期4期と分かれており、実習がない期間は研究室にいきます。実習では毎日日誌を書かなければいけないので、少し大変かもしれません。また、実習と並行して国試勉強を始めたり、病院見学、合同企業説明会などに参加したり忙しくなってきます。

【6年生】国試勉強!

6年生のメインは国試勉強です。1年間で6年間学んだことを思い出します。6年生の最初の時期は、就活が大変ですが、就職先が決まると次は卒論発表です。研究室に通いつつ、国家試験の勉強をします。

私立では、卒業試験という国家試験を受験するための試験があり、この勉強も大変そうです。

薬学生の最大の山場

薬学生の最大の山場は、国家試験です!
薬学科の学生は、就職のほとんどが薬剤師免許取得が前提です。また、国家試験も絶対評価から相対評価に完全移行し、年々難化傾向にあります。
新卒と既卒で、合格率は格段に下がってしまうので新卒で合格することが大切です。

まとめ

薬学部は学年が上がるにつれ勉強が大変になっていきます

しかし、早めに勉強しておけば無事卒業することができますし、普段服用している薬や身近な医薬品について詳しくなれます。薬の性状の理由やその仕組みなどを学ぶと面白いこともあるので、興味があればぜひ薬学部に入学してください!

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